幸せ行きのチケット

家には、母親が椅子に座って手帳を見ていた。

私が帰ってきたのを知り、『おかえり』と話してきた。

私は無言で親の傍を通りすぎる。

悲しそうな顔をした。

冷蔵庫を開けようとした時、突然話し掛けてきた。

「嫌なことあった?」

「…別に。」

「そう……………。」

何が言いたいわけ?

はっきり話してほしいって思う。

私は自分の部屋に入り、ベッドに寝転がった。

学校のことは考えたくない。

今は何も考えたくない。

でも、寝ることもできなかった。

これからの私の人生に不安を感じてしまうから。

ふと、自分の部屋を見渡した。

綺麗とは言えないが、基本的には掃除はするほうだ。

机の上には、可愛いぬいぐるみが置かれていた。