幸せ行きのチケット

屋上のドアをゆっくり開け、祐輔を捜した。

ここからではちょうど見えない場所に祐輔はいた。

祐輔はグラウンドを見ている。

話し掛けずらくて、私はずっと立ち止まっていた。

やっと祐輔は私がいることに気付き、姿勢を正した。

「悪いな、呼び出したりして。」

「いいよ。呼んでくれて嬉しかったし。」

嘘ついた。

嬉しくなんてなかったのに。

すごく怖かったくせに。

「そっか……。……あのさ…」

「別れよっか、うちら。」

「え………。」

「それを話したくてここに呼んだんでしょ?」

「……………。」

「ごめんね。…私が全部悪いの。………祐輔を不幸にさせてしまったのは私のせい。」

「違っ…」

「そうだよ!……祐輔はまだ友利のこと好きだって分かってたのに、私は……。私…。」

涙が溢れてきた。