幸せ行きのチケット

昼休み、一人で中庭でパンを食べていた。

いつもなら友利と食べるのにね。

友利は……誰と食べてるんだろう。

年下の……並木君って子かなぁ。

牛乳を口に含み、甘さを感じる。

やっぱりパンには牛乳だよ。

チャラリラン…。

携帯の音が鳴った。

これはメールが来たという知らせの音だ。

パンを左手に持ち替え、携帯を手にとる。

開けると、祐輔からだと分かった。

『話したいことがある。放課後、屋上に来てくれ。』

それだけの文字から、私はなんとなく悟った。

私は負け組だ。

放課後の時間が刻一刻と迫る。

この時ばかりは祐輔に会いたくなかった。

怖かった。

祐輔にフラれるのが怖かった。

屋上に向かう足が重くて転びそうだった。