幸せ行きのチケット

突然先輩は話し掛けてきた。

「亜由美は親友だって思ってたのにさ。」

先輩の目が涙目になっていく。

「それは私だけが思っていただけで、亜由美は私のこと親友なんて思ってなかったんだね……。……祐輔だって、私を一生幸せにするとか言っておいてこうなっちゃうし。」」

だんだん涙がたまっていく。

もう溢れそうだ。

「私さ……?」

三回目の抱きしめ。

今度は、今までよりもっと強く抱きしめた。

もう彼氏のこと考えんなって。

親友なんていらねぇって。

俺だけいれば充分だから。

「並木君…………………………………付き合おっか、私達……。」

そう先輩は話した。

間違いなくそう言われた。

そして先輩の目から、温かいものがこぼれ落ちるのを肌で感じた。