幸せ行きのチケット

あれからだいぶ経って、空が暗くなり始めた頃。

「そろそろ帰るね。暗くなってきたし。」

「送るよ。道、わかんないんだろ?」

「ありがとう。」

並木君と一緒に大通りに出て、笑い合いながら歩いた。

「ありがとね。ここでいいよ。ここまでこればわかるし。」

「そっか…。それじゃ。また明日。」

「うん。バイバイ。」

私は自分の家へと歩く。

なんだかんだ言って、いつの間にか涙は止まっていた。

並木君が来てくれたから、少しは楽になった。

なんか走ってくる音がする。

ひったくり?

なんちゃってね……ん…。

え………。

誰かに後ろから抱きしめられたみたい。

すごく、あたたかい。