幸せ行きのチケット

「ごめん祐輔。うち今日こっちから行くね。寄りたいとこあるから。」

どうしても我慢できずに走った。

涙が出てきた頃にはもう後ろに祐輔の姿はなくて。

あるのはただ長い道のりだけだ。

今までの幸せな道から外れ、これからは苦しい道へと向かっていかなきゃいけない。

それがどういうことなのか分かってる。

もしかしたら……。

祐輔と別れるなんてことも…。

そんなの、絶対嫌だよ。

私にとって祐輔は世界で1番大切な人だから。

でもよくよく考えると、祐輔が嘘ついたからってそこまで悪いわけじゃないよね。

確かに亜由美のことはやばいかもしれない。

けど祐輔は亜由美のことを好きだと決まったわけじゃない。

先走りしすぎだ私。

考え事をしながら歩いたせいか、いつの間にか知らない道に来ていた。