幸せ行きのチケット

何秒か抱き合ったままで、最後は私が突き飛ばした。

「ごめん。なんか、ほっとけなくて。」

「私も、突き飛ばしてごめん。」

………。

どうしたらいいのかなぁ?

これかなりやばい雰囲気。

「先輩に彼氏いるのは分かってます。……だけどなんか、先輩をほっとけなくて…。守ってあげたいって思えたっていうか。」

並木君の純粋な気持ちが心地よかった。

それに、すごく嬉しかった。

それでも私は………。

「並木君…。ごめん。」

並木君は、少し悲しい顔をしたが、笑顔に戻って話出した。

「先輩のこと、まだあきらめないって言ったらひきます?」

「(笑)いいんじゃない?でも、私は祐輔と簡単に別れないよ〜。」

少したって、授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。