幸せ行きのチケット

なのに、なんでこんなことに。

私は祐輔を責めてるんじゃないし、嫌いになったわけじゃない。

もちろん亜由美だって、まだ信じてる。

でも、あの光景を見た時背筋がゾクッとした。

まるで幽霊でも見るように、考えたくもないような恐ろしいような……。

大袈裟だし、表現があってないかもしれないけど、私にとって、あれは地獄図と同じようなものだった。

「祐輔ね…、すごくバカなの。初めて会った時に言ってた。…醤油を取ってほしいって父親に頼んだらソースをとってしまって、『醤油だっていったじゃん』って言ったら、『これは醤油だろうが!』ってさ。よくみたら醤油だったって反省してた。ね?バカでしょ?」

何話してんだよ私。

また涙が……。

バサッ。

急なことでびっくりした。

並木君は、私を抱きしめていた。