幸せ行きのチケット

「友利ここ、早く来て。」

「祐輔。」

「ん?どうした?」

「大好き。」

「俺も大好き。」

「…ありがとう。」

「俺、お前と出会えてマジよかった。…あの日のこと、覚えてるか?」

「え。初めて出会った日のこと?」

「うん。もちろん覚えてる。」

「あん時はさ、マジびっくりした。こんな場所で、あんな時間に誰かが来るなんて思いもしなかった。」

「私も、なんか分かんないけどムカムカしてて、どこか遠い所に行きたくてここに辿り着いた。そしたら知らない人がいたからびっくりした。」

「そんなびっくりするか?」

「だって、めちゃくちゃ遅い時間だったし、男の人だから変態だったらどうしようって…。」

「そんな俺変態に見えるか?」

「見えないけど、もしそうだったらなぁって。」

そう、あの時はかなりびっくりした。