高校一年生春。


春といってももう5月半ば。そろそろ暑くなってきたかな?って時期。



あたし、小柳陽菜は16歳になった。



「「「おめでと―!!!陽菜!」」」



パンパンパンッッ



「ありがと-!!みんなぁ」



今日は5月20日。あたしの十六回目の誕生日!
今年は女友達三人であたしの家でバースデーパーティーをすることになって、今まさにその真っ最中なのです。



「おめでと陽菜♪ハイこれプレゼント!」


今あたしに笑顔でプレゼントを渡してくれてるのは中原夏美。夏美とは高校に入ってから仲良くなった。赤茶色のセミロングの紙にパッチリ二重の瞳がとてもかわいらしい自慢の友達。


「ありがと夏美!あっ、可愛いネックレス~♪ありがとお!」

「気に入ってもらえて良かった!」


ピンクトルマリンのシンプルなネックレスは、重ねづけしても、そのままでもすごくかわいい。



「ハイ!あたしからも!」

次に渡してきたのが幼なじみの斉藤えつみ。黒髪にショートヘアのボーイッシュで可愛いというよカッコイイが似合う女の子。


「わぁ-!紅茶にマグカップ♪バースデーフレーバーなんてオシャレ-!」

「そのマグで飲んでね!」

「ウンっ!ありがと~二人とも♪」