最初は… 何てゆうか、変な人だと思った。 何かされるんじゃないかって、少し警戒したり。 だけど、 彼の纏う、どこか寂しくて、優しくて、…切ない。 まるで、夏の夜空みたいな雰囲気の人だと思った。 「…あたしは、小柳陽菜。あたしもこの近所に最近越してきたの」 聞かれたわけでもないのに、気づいたら口をついて出た言葉。 ねえ、隼人。 あたしは何を思ってたのかな。 あなたに、あたしを知ってほしかったのかな……。