「そ、それでなんて話だっけ?」
「もぅ、…今度はちゃんと話聞いてよ?」
「聞く聞く!!
聞きますから何の話だったか教えて下さい!」
私は千夏に胸の前で両手を合わせ頭を下げながらお願いした
「よし、もう一回話してあげよう」
「ありがとうございまーす!」
私は深々と頭を下げて素早く戻した
「それで何の話だったの?」
「えーっとね、それで紫苑君と付き合えた後の帰りに紫苑君から手ば繋いできてくれたとよ
もー、そん時めっちゃ緊張しとったけんびっくりしてしまったと」
先輩との幸せな一時の話を千夏からしてくれるのは親友としてもちろん嬉しい
千夏は自分の恋の事あまり話さないタイプだと思ってたし
やっと、両想いになったんだもんね!
頬を赤に染めて話す姿は恋する乙女そのものだった
「ついに千夏からノロケ話を聞ける時が来たんだね〜」
「カァー///
べ、別にノロケてなんかな、くもない」
千夏は赤面した顔で最初は大きな声で反論しようとしたのだろうが、最終的には声がだんだん小さくなり認めていた
千夏ってば可愛いのに余計可愛く見える
こりゃ紫苑先輩も大変だね
まぁ、千夏をもっと可愛くしたのは紫苑先輩だけどね


