「ふーん、あれから想像できんばってん、順調そうで良かった!」

「えへへ~」

私の席につき、席が前後のため前の席の千夏は後ろ向きに座った

「あ、そそ、話したいことあったとよ」

「なぁに?」

千夏に話したいことがあると言われ、不安と期待と色々混ざった感情が沸き出る

何故かというと、昨日千夏は高校に入学した時に一目惚れしたといういっこ上の先輩に告白をしていたのだ

その返事の事の話だと勝手に思っているだけなんだけど

もしかしたら違うかもしれないから何も悟ってないよう返事をしてみた!

我ながら上手く演技できたと思う!

「…、下手な演技せんでよかよ
察しの通りだと思うけん」

「は、はい」

圧倒されてつい敬語になってしまった

ってかそれより、演技バレてた…

うまくいったと思ったんだけどな〜

ま、話に戻るとしましょう

「でね、紫苑君と付き合う事になったとよ。それで……」

「やったー!
良かったね!」

喜びのあまり、勢いよく立ち上がった

付き合えたと聞いていてもたってもいられず、千夏の話を遮ってしまった

これがいけなかった