「うぅ…。初の前では強がったけど、やっぱ緊張するぅ…。」

私の教室、1-Eまでたどり着き
出席番号順に整頓された机に座る。
私の机には 大宮 千春 のカード。

「やばい…しょっぱなから心折れる…」

ぶつぶつと独り言を言っていると

ドンっ

「わっ、」

何かが後ろから抱きついてくる感覚。
私は知っている。
こんなことをするのは初くらいだということを。
初ったら、寂しくてもう私の方にきたのかなあ…
嬉しくてついニヤけて

「ちょっとぉ、うぅいぃ~!」

と、満面のニヤけ面で後ろを振り向くと

「ちーちゃぁぁんっ!!」

………………?
知らない女の子が私の背中に顔をうずめて
大きなポニーテールをぶんぶんと振っていた。