ガヤガヤ…

「んー、と私は…1-Eだ!初は?」

「ん、っと…」

昇降口付近に行くと自分の名前が書かれた
封筒が配られていて、その中に
教室の振り分けされた紙や、高校の資料などが入っている。

私の封筒の中には
『普通科 1-E No.4 大宮 千春』
と、書いてあった。

ガサゴソと封筒の中を漁る隣の初。

「発掘ー!」

そう言って取り出した紙には

『普通科 1-A No.18 佐藤 初』

「よりによってこんなに離れてるなんて…」

2人して肩をガックリと落とした。

「まあ、休み時間とかいつでも会えるしお互い別々だけど頑張ろうね!」

私にとって精一杯の笑顔だったが今すぐにでも初を1-Eまで引きずり込みたかった。