春。
ワクワクと胸を躍らす出会いの季節。
私は今、超難関校といわれる
翡翠第3高等学校の校門の前にいる。

そう、この超難関校に
私、大宮 千春は合格したのだ。
合格が決まったときはもうそれはそれは
死ぬほど喜んだ。

中学時代の青春を捨て
必死に勉強してよかった…。

「ちーはる!!おっはよー!」

「わっ、初!びっくりしたあ」

この女の子は私の幼なじみの
佐藤 初。
元々超絶頭が良くて彼女もまた
この高校に合格した。
私の専属家庭教師でもある。

「また千春と同じ学校で嬉しい!
クラスも同じだといいね?」

「そうだね、行こうか!」

「うん!!」