『ピッピッピーー』

この音で私の人生は15歳という若さで幕を閉じた。
これは、私の悲劇が起こってからの2年間をつづった物語です。



この物語のはじまりは、1年前の話に戻る。

あの日も、暑い暑い猛暑の日だったのを私は覚えている。

私は、宮内 未来(みやうち みらい)
合唱部に所属している

私は、歌が大好き!!
辛い時も悲しい時も楽しい時も嬉しい時も、ずっと歌っている。
そのくらい大好き

どんな時も私と歌はいつも繋がっている。

その日も、秋にせまったコンクールに向けて、部活に励んでいた。

私の学校は普通に強い。
部員数も普通の学校よりは多いはず。

そんな中、私はソプラノパートのパートリーダーを務めている。

今日もみんなといっしょに歌っていたのだけど、この暑さでぱったり倒れちゃったみたい。

気が付くと私は、保健室のベッドで寝ていた。

起きたのは最終下校時刻の10分前だった。

慌てて起きようと体を動かした。

だけど、なかなか立てない。

私が起きたことに気がついた保健室の星野先生が立つのを手伝ってくれた。

その後、先生は心配そうに私に言った。

『宮内さん、親御さん呼ぶ??帰り道危なくない?』

『大丈夫です。それに、明日自転車が無いと困るので。』

『そう?なら、気をつけてね?』

と言われた。

私は、『はい、ありがとうございました。』

と言い保健室を後にした。

その後、早足で親友の佐藤 美由里(さとう みゆり)の元へ行った。

美由里は、音楽室の前で私のカバンと自分のカバンを持って待っていてくれた。

「未来、平気なの?」
心配性の美由里は、そう言った。

私は、「うん!大丈夫だよー!この暑さのせいだなぁー。笑 もう、心配性なんだからー」
と言って自分のカバンを持った。

「そっか!なら、いいんだけど。無理はしないでよー?」

「うん。ありがとう。心配かけてごめんね。」

「ううん。平気だよ。」

「帰ろっか。」

「うん!」

こうして私達は帰った。