制服を着て胸のしたまである長い髪を右サイドで緩く編むとソフィアはダイニングへと降りていく。

ダイニングには既に両親と兄の家族全員が揃っていた。


「おーやっときたかソフィア。俺なんかもうとっくに起きてたぞ。」

「たまたまでしょ、お父さん。いつもは8時過ぎまで寝てるくせに。」


短い焦げ茶色の髪をかきあげながら勝ち誇ったように言うお父さんもといルークに、乾いた笑みを浮かべながら冷静に返すソフィア。


「寝てるくせにとは何だくせにとは。いいかソフィア、睡眠とはなぁ。生物が生きる上で必要不可欠なこと何だぞ。それをお前は寝てるくせになどと…」


まず論点が違うだろと一同は心の中で声を合わせたが敢えて口にはしない。今までの経験上、口を出せば更に面倒なことになることを一同は熟知しているのだ。