ドロップアウト




「いや!本当にいるし!!




……………女の子のはいないけど」




ぼそっと出てきたルルアの本音。

それはレヴィの悪戯心をくすぐるのには十分すぎた。




「うはははは!!
ほらみろ、図星じゃねぇか!」



指を指して盛大に笑うレヴィを見て、短いルルアの限界に一瞬にして到達した。



「うっさい、黙れ!!!

そう言うあんたはどうなのよ!!」



「俺?

そんなんいるに決まってんだろ?
俺、クラスで超人気者だしー」



相変わらずルルアを小馬鹿にしたように言うレヴィ。



「うそつけ!
あんたが人気者なわけないじゃん!


ねえセロン!こいつクラスでどんな感じなの?

どうせレヴィだってあたしたちしか友達いないんでしょ!!」



そんな問をかけるルルアに対し、セロンは多少めんどくさそうな表情を浮かべつつもきちんと返答する。


「…レヴィはクラスのみんなと仲いいよ。他のクラスにも友達多いし。
レヴィはフレンドリーだから。


確かに口は悪いし馬鹿だしうるさいしすぐキレるし授業中寝てるし心狭いけど。」


 
「おいおいセロン…
珍しく長々と喋ると思ったら…

なんだよ
その悪口のオンパレード…」



「悪口じゃない、事実だから」