何故王族がここにいる!? チェルノの頭はその言葉で支配された。 城には専属の教育係がいる。 王族にとってはその教育係が先生であるから、学校に来る必要はない。 それなのに何故。 いや、今はそんな事より、 フラン以上にソフィアに会わせてはならない人物と遭遇してしまった。 ただの通りすがりなら万事解決だが、もしそうでなかったら? チェルノの頭は破裂寸前だった。