だが今日の煽り合いの中に一つだけ聞き慣れない言葉が混ざっていたことをセロンは聞き逃さなかった。
「レヴィ…。…ソフィコンって何」
朝の挨拶以来初めて声を出したセロンの疑問。
それを疑問に思っていたのはセロンだけではない。
ソフィアも思っていたし、煽り合いで忙しかった為敢えてつっこまなかったルルアも疑問に思っていた。
普段無口で無表情のセロンが疑問を提示するほど謎の響きをした“ソフィコン”
疑問をぶつけられたレヴィはどや顔で解説を始める。
「あれだよ。シスコンが姉妹大好きって意味なら、ソフィア大好きなルルアは“ソフィア.コンプレックス”略して“ソフィコン”だろ」
どや顔で堂々と言い放ったレヴィ。
苦い笑みを浮かべたソフィア。
嫌悪感を煽る事すら忘れて深いため息をつくルルア。
一方無口に無表情が通常運転のセロンはと言うと、
目に見えて分かるほどの呆れた表情をしていた。


