「お、なかなか様になってるじゃないか」
茶化すような父の言葉をスルーして、伊織は自分の席へ着くとピッチャーに入ったオレンジジュースをコップに注ぎ始める。
目の前のプレートには、スクランブルエッグにハムチーズトースト。
その横にはコールスローサラダとシリアル入りヨーグルト。
絶妙なバランスを考えながらオレンジジュースを配置した伊織は、爽やかな朝の光の中に映える朝食の色彩に満足気に頷いた。
(うん、これで高校デビュー、幸先いいこと間違いない)
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…