『それじゃ、私はこの子連れて行くから〜
二人とも。誘いを待ってるからね〜?』
女の死神は、僕の肩を掴むと二人にニコニコと手を振った
『……ちょっと待て』
『ん?どうしたの、カーラちゃん』
カーラさんが女の死神に声をかけ近づくと、女の人の耳元で何かを囁いていた
『……………ホント、カーラちゃんって…
天使なんだね…
分かったわ
後は、やっておくから
でも、きちんと約束は守ってもらうわよ?』
『………分かった』
女の死神は、カーラさんにニコッと微笑むと僕に行くよと言った
女の死神の手から白い光が出てきて
僕は白い光に包まれた
「か、カーラさん…っ!」
『……なんだ?』
最後のお別れだ…
これだけは、カーラさんに伝えよう
『本当にカーラさんに出会えて良かった…っ!』
カーラさん……
あなたは、口は悪いが…
とても優しい心をもった天使だよ…
『…………じゃあな…』
「……さよなら…っ!」
カーラさんは、無表情で僕に言ったが…
その声は、優しく安心するような声だった
僕は、そのカーラさんの姿を最後に…
僕は意識をなくした

