バンッ…!!!


『こんにちわ〜 ♪』

『『……!!』』

「……?」


いきなり店の扉が開き、見たことのないような奇抜な格好をしている女の人が陽気な声で店の中に入ってきた


『コランちゃん!カーラちゃん!
相変わらず、二人ともイケメンね〜♡』

『………エノールさん』

『おい、近づくな!ちょ、キモいんだよ!離れろ!』


女の人は、コランさんとカーラさんに近づくと、二人を抱きしめ頬にキスをしていた

その女の人の行動に
コランさんは、呆れた顔をしていて
カーラさんは、女の人の顔を掴んで離れさせようとしていた


『もう!
折角会えたのに、カーラちゃん冷たい!』

『うっせぇ!

てか、何しに来たんだよ!』

『ひどぉ〜い!
私は、コランちゃんやカーラちゃんが仕出かしたことの後始末に来てあげたのよ〜?』

『仕出かした?後始末?』


コランさんの質問に女の人は、ニヤリと笑うと僕をじっと見つめた


『この子の魂が見つからなくて
私たちの同僚が必死になって捜しているわよ〜?

この子の魂が、ここに……
しかも厄介者のあなたたちの手にあったとなると…

私たち死神は、あなたたちを消そうとするわ


だから、私はあなたたちを助けるために
ここに来たの〜
私に感謝してよね〜?』

『そうでしたか…
本当にありがとうございます』


女の人の言葉にコランさんは、ニコッと微笑み頭を下げた


し、死神……!?
こ、この人、今…死神って言った!?


『これで何回めよ
あまり酷いようだと私も庇いきれないからね〜?』

『エノールさんには、いつも感謝しています』

『なら、一回くらい私に付き合ってよ〜』

『分かりました
また今度、お誘いします』

『やったぁ♡
カーラちゃんも、付き合ってもらうわよ〜?』

『なんで俺が…!』

『そんなこと言っていいの〜?

私がいなくて、この子の魂…
天界に誰が届けるつもり〜?

コランちゃんは、始めから無理で
カーラちゃんも天界には行きたくないでしょう〜?』

『チッ……
分かった、分かった

付き合ってやるよ!』

『ふふ…
イケメンの二人が私の思いのまま…』


女の人は、どこか遠くを見てて
二人を強く抱きしめていた

二人は、黙って苦い顔をして女の人に抱かれていた