『おい、コラン!』
『ほら、見てください…
今の時代の藍さんも
20年後に再会した藍さんも泣いていますよ
あなたのことで…』
コランさんは、僕に出した紅茶を指差すと
紅茶から藍の泣いてる姿が映し出されていた
「僕のことで…藍が…」
『そうです
あなたのことで藍さんは悲しんでいる
あなたが…藍さんを苦しめている』
『コラン!!』
コランさんは、僕の耳元で低く囁いた
カーラさんは、そんなコランさんの肩を掴み睨んでいた
『てめぇ、いい加減にしろよ
コイツを生き返らせる?
出来ねぇくせに言ってんじゃねぇ!!
魂を生き返らせることは嫌でも死神と関わることになる
死神は厄介な連中だ
魂を回収することしか頭にねぇ
それを生き返らせれば
魂の回収は出来なくなる
相手は死神だ
一応、相手は神なんだぞ!
死神と関わることは避けてきたはずだ
コイツにデタラメ言ってんじゃねぇ!!』
カーラさんは、コランさんが着ていた服の襟を掴むと怒鳴った
『僕は嘘をつきませんよ
契約をするときに嘘をつくことは出来ない
それは、あなたもご存知でしょう?
死神なんて後からどうにでもなる
僕は、ただこの純粋な魂が欲しいんですよ
僕の地獄は、穢れた魂しかない
純粋な魂も欲しいんですよ
それにあなたが僕と彼の取引をどうこう言える立場じゃないでしょう?
ただの元天使のくせに
彼が決めることなんですよ
堕天使は黙っていてください』
コランさんは、冷たい瞳と言葉でカーラさんを睨みつけ
カーラさんが掴んでいた手を振り払い
睨み合っていた

