あの場所に、もう一度。

「保護者の方は?」

「いない。…です。」

「誰と暮らしてますか。」

「1人。…です。」

「責任者は。」

「母の姉。金の管理だけしてもらってる。…です。」



「この傷で一人でやってくのは難しいでしょう。…母方の姉に引き取ってもらうことは」

「出来ません。あそこにも家族があるので。」





「なら私の家に来なさい♪」

「…は?」

「だーかーら!私の家に来なさい!って言ってるの!家賃もタダ、話しできる美人がいる、なんて、サイコー!…でしょ?どっちにしろ、その怪我を一人で対処するのは無理ね。」



「…大丈夫です。帰りま…いっっっ!!」



「!だから言ったでしょ!取り敢えず、今日は強制的にアタシの家!どうせ、もう患者はアンタだけなんだから!医者命令よ!」



「…はーい。」



そういえば、もうこんな時間か。