「ふぅ…これで荷物は最後…っと」
私の名前は小鳥遊聖奈(たかなしみな)こんななまえだからよくせいなって間違われちゃうんだけどね…。訳あって2日前からこの桜風町にきて一人暮らしを始めたんだ。
「荷物は片付けれたし、部屋の掃除もぜーんぶ終わったし…あ、そうだ働き口さがさなくちゃ!!」私にはまだ働ける職場がないのだ。
早く見つけないとやばい(~ω~;)
「バタバタッ…あっ!」(ツルッ)ドッテーン!!
「いっ…!…たぁ」見ての通りのドジです…。
まあ、という風にドタバタしながらさっそく職場探しに行くことにしました

「う〜ん…どれも悪くないんだけど…なんか違うんだよなぁ…」
「ねぇ君こんなとこでなにやってんのぉ〜?w」
「っ…えと、職場を…探しています…」
「職場かぁ〜!そんなことよりさ俺らと遊ぼうよ〜w(ニヤニヤ)」
「ごめんなさい…今日は本当に忙しいんです…」
「そんなこといわないでさ〜、俺らと遊んでよ」
(グイッ)「っ…!!い、嫌っ!離して!!」
「っ?!…ってぇなこの糞が何してくれてんだよ!いいからこっち来い!!」
「嫌っ!!」(怖い…もう嫌…!誰か助けて…!!)
「お待ちなさい」
「っ?!」
「あ?誰だテメェ。調子こいてんじゃねぇぞ!」
「その人を離してあげなさいじゃないと警察呼びますよ?」
「…チッ…クソッ!わかったよ!おい、行くぞ」
「お、おう」
「助かっ…た…」(ペタン…)
「!!大丈夫ですか??」
「あ、は、はいっ!大丈夫です!」
「そうですか、それは良かった」
「助けていただき本当にありがとうございます!」
「いえいえ、とうぜんのことをしたまでですよ
それにしても、掴まれた時のさっきの反応は驚きましたね。」
「あ…実は私、男性恐怖症なんです…助けていただいたのに申し訳ありません…」
「いえいえ、いいのですよ。それで、こんなところで何をしていたのですか?」
「あ、新しい職場を探していて…」
「ふむふむ…そうでしたか。でしたら、私どもの会社に来られませんか?」
「え?」
「あ、いやならいいんですよ?私共は薬などについて調べて研究している会社です。ですが普通のサラリーマンと似たようなものですがね」
「薬…ですか。…いいかもしれませんね。」
「!…本当ですか?」
「はい。でも私免許とかなくて…」
「それは大丈夫ですよ。こちらが1から丁寧に教えて差し上げます(ニコッ)」
「なら…お願いしてもいいですか?ええと…」
「申し遅れました。私は龍咲虎(りゅうざきとら
)と申します」
「龍咲さん…これからお世話になります(ペコリ)」
「いえいえこちらこそ、よろしくお願いします(ニコッ)」
(私…この人のところならがんばれるかもしれない!)


第一話 end