「─ってことで、ごめんね翔ちゃん!」

夏休み中に誕生日がくるあたしは、せいぜい部活仲間くらいにしか祝われず、寂しかった。
だから、毎年古賀家と佐藤家合同で誕生会を開いてくれていたのだ。

「いいよ、合宿でしょ。楽しんできな。」
あら、意外とあっさり。

「そのかわり─」

「そのかわり?」