駅のホームに着いてからほんの数分後、聞きなれた声がした。
「翔ちゃん!」

なっちゃんだ。

向かいのホームには、僕がくるより前からびしょ濡れの彼がいた。

どうしてこんなシュチュエーションになったのか、よくわからないが、この二人に何かあったことだけは悟った。

そして、彼がこちらに気づいていることも知っていたからあえて

─抱き寄せたんだ。