2人分の鞄を持った春花が帰ってきた。

そのまま玄関を出て、駅へと向かう。

「で、どうしたのよ。」

このことを話してもいいのだろうか。

しかし、僕は不覚にも泣いてしまった。

もう、はぐらかすこともできなくなってしまった。

「加藤さん、あのさ...瑛星となっちゃんが...」

そこまで言うと、また涙が流れた。

「んーっと...ファミレス寄ってかない?」

その一言で、とりあえずファミレスへ行くことになった。