栗生くんは、意外と小悪魔



私の唇は、芯によってふさがれていたのだ。


手首は、芯の一方の手によってキツく握られ、もう一方の手では、私の顔をクイッと、掴んでいる。


そのため、抗うことが出来ない。


いや、抗いたくない……。


そう言ったほうが、今の気持ちにはマッチするかもしれない。



「…梨勢が悪いんだからな?こっち、向いてくんないから。」


そう言って少し照れたように、頭を掻く芯をみて少し笑みをこぼす。


「……って、おい!なに笑ってんだよーー、梨勢」


そう言って、少し顔を赤く染める芯。



あー、なんだろ。


幸せ。