栗生くんは、意外と小悪魔



だけど、……ドキドキして、
…触れることなんて、出来ない。



「…ん?心菜?どうした?」

「へっ⁉︎あっ。」


そんな私の視線を感じたのか、李雨が優しく微笑みながら、そう問いかけてきた。


「なっ、何にもないよ……っ‼︎」


私は、とっさに手をブンブンと顔の前で振ると、下を向いた。


だけど……、


「…っ⁉︎」


いきなり、顎をクイッとあげられ、視線が李雨と合う。


ドキドキ

ドキドキ


と、加速していく胸の音。


どうしようどうしよう!


李雨に、心臓の音聞こえそう。


そう思い、目を閉じた時だった。