栗生くんは、意外と小悪魔



◇ ◇ ◇


夕方。
6時近く。


私は、李雨とクラゲを見つめていた。


そして気づけば、そんな時間で。


イルカショーも一緒に見たし、
ご飯だって一緒に食べた。


だけど、なんだろう?


なんだか、足りない。


なんだか、寂しいの。



私は、そんなことを考えながら、李雨の横顔をジッと見つめた。



私が、一歩横に動けば当たる距離。


5センチもない距離。


きっと、手を伸ばさなくたって、簡単に李雨に触れることができるだろう。