栗生くんは、意外と小悪魔



「はあ…」


私はそんな事を考えながら、深いため息をついた。


「りーぜ?おはよう!」

「あ、心菜。おはよ」


そんな中、満面の笑みで声をかけてきてくれたのは、親友の心菜。


さっき言った通り、心菜は先輩と、付き合っていて、ものすごく幸せらしい。


だってこの頃、すごーく……



「あのねえ、梨勢聞いて!先輩がね、とーってもカッコいいの!うふふ」



ノロけてるから。