栗生くんは、意外と小悪魔



だめだ、もう。


あと数センチ、もう触れてしまう。


そんな時だった。



「相田に、触んな!!」


そんな声が、横から聞こえたかと思うと、私はそちらに、力強く引っ張られた。


「……ひゃ」


体に温かみを感じ、閉じていた目を開ける。


「う、そ……。栗生……?」

「大丈夫か?相田!」


そう言って優しく笑う栗生が、私を片手で抱きしめてくれていた。


……そう、私をかばうかのように。