栗生くんは、意外と小悪魔



そんな事を思いながらも、

ズキズキ

ズキズキ

と、痛む胸は、痛みを治す事を知らない。


「じゃあ、俺行くわ。」

「へ?あっ、ちょっ……」


そんな声が前から聞こえたと思い顔をあげたら、そこには栗生の姿はなかった。


「なんなのよ、……アイツ。」


話しかけてきた!!
と思えば、心菜の事だし。

私が喋れば、辛そうに笑うし。



……ほんと、私って栗生の何?


これじゃあ、なんだか、私。


ただの邪魔者じゃん。