栗生くんは、意外と小悪魔


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教室から抜け出して、約2分ほど。


私は、栗生と二人で裏庭にまで来ていた。


「その辺に座ろ」

「え?あ、うん。」


そう言って、下に座った栗生の後につき、隣に静かに座る。


少しの沈黙が続く。


その沈黙が、心に痛く刺さる。


もしかしたら、栗生は初めから心菜の事について、相談にしに来ていたんじゃないかなって。


私に用があるっていうのは、嘘だったんじゃないかって。


どうしても、ネガティヴ思考のほうに走っていく。


……なんだろな。


栗生に恋してから、私ってばいつもこんな感じ。