雫said
『痛い!離してよ!』
「おお!そろそろ王子様のお出迎えかな?」
「お前らも準備しろ!」
何なの?怖いよ!助けて!愛海!湊!
ばーーーーんっ!
えっ!?何?私はドアの方を向いた。
「よう蓮杖久しぶりだなぁ。この時を楽しみにしてたぜ。」
「ふっ、それは俺のセリフだよ」
「戦う前にちょっと待て、その女を放せ」
「あぁ?聞こえなかったなぁ?」
「放せって言ってんだよ!」
ボキッ
蓮杖って人が新庄を殴った。
よく見ると、目は切れ長で、鼻は高く、凄く顔が整っていてかっこいい!そう思うほどのかっこ良さだ。
ボキッ バキッ ボコッ ボキッ バキッ ボコッ
私は怖くなって耳を塞いだ。
「おい 大丈夫か?」
えっ?気がつくともう終わっていた。
『えっ?』
「何もされてないか?」
『う、うん。あの、貴方達は誰なんですか?』
「俺は蓮杖翔。翔と呼べ」
「俺は鳴海涼太」と茶髪の男が言った。