一年の恋。一年後の恋。




『37.7℃』


『まだ熱はありますね。ご飯食べたら、また薬飲んで寝ましょ。今、準備します』


そう言って立ち上がると
手を握られた


え?なに?
そう思って堤川さんを見ると
ちょっと弱々しい感じがした


『どうしました?』


目線を合わせる様にしゃがみこむ


「ん……風邪うつったら困るから……マスクしてね」


…………。クスッ。可愛い。


寝ていて乱れている
堤川さんの髪に触れ


『そうしますね』
『準備しますので、待っててください』


そう言うと、握られていた手が離れた
私はキッチンへ行き
雑炊の準備をし、また戻る


『身体、起こしますね』


そう言って身体を起こ
雑炊をお椀に装い、フーフーっと冷ます

「……あの……もしかして、食べさせてくれたり、するの?」


堤川さんが聞いてきた
……考えて無かった


『……ははっ。自分で食べれます?それとも……私でよければ……』


無意識とはいえ、自分でやっていたことが恥ずかしくなる