やっと家に着いた
『狭いてますが、どうぞ』
「あ…、お邪魔します」
引っ越してきてから
誰かを家に招き入れたのは初めて
……だからと言って、特にない
緊張?恥ずかしさ?
いや、そんな物は昔に捨てた
『お風呂の準備しますから』
掃除も休みの日に
がっちりやるから
余計な汚れもない
『お湯、すぐ溜まりますので。……あと、ソレ洗濯しますから脱いだら洗濯機に入れちゃってください』
「え?いや、そこまで……ってか洗濯機で洗えるの?」
ソレ……は、濡れたコートに濡れたスラックス、靴下
『それ、洗えるのタイプですよ?』
知ってる……そのコート
着てた人と付き合ってたから……
「し、知らなかった……ハックッション」
『早くお風呂に……』
「じゃ……お言葉に甘えて……」
堤川さんをお風呂へ行ってしまって
ある事に気がついた
……布団ないじゃん。
あるのは私がいつも寝ているベットと
私にはちょうどいいソファ
うん、私はソファに寝よう
堤川さんがお風呂場へと入る音がした
その隙に、脱衣室に入り洗濯機を回す

