「お疲れ様、堤川です。良かったー」
『え?堤川さん?どうしたんですか?』
「うん、お客さんと食事でね……誰か残ってる?」
『誰かって……私だけですよ?』
「え?」
『明日から連休だから、みんな早くに帰りました。しかもこの雪だから電車が止まったら困るって、昼には帰りました』
だからてっきり、堤川さんも
帰ったんだと思っていた
「……まじか。」
『どうしました?』
「……電車、止まってんだ。ホテルも手当たり次第かけたけど、満室でさ……だから誰の部屋に泊まらせて貰おうかと思ったんだよね……。どうするかな……」
雪で電車が止まり、バスも殆どない
だからホテルも満室なんだろう
ってことは、堤川さん野宿?
いやいや、それはさすがに死ぬでしょ
『あのー…うちに泊まります?』
別に下心とか、そういうんじゃない
いつも差し入れしてくれるし
泊まるとこないなら……ね。

