一年の恋。一年後の恋。



『以上になりますが、何か質問などはありますか?』


堤川さんの訳のわからない
発言は全て無視をしていた


「……笹森さん、そんなに俺の事嫌い?」


『……いえ、別に……』


嫌いというか苦手でムカつく


「なら、今度呑みに行こうよ?」


『遠慮しときます』


「なんで?お酒弱いの?」


『いえ、ガッツリ呑めます』


「……ぶっ。ガッツリなんだ、俺も」


そう笑っている堤川さんが
なんだか優しい声で嫌な気分じゃない


『……考えておきます』


そう言って電話を切った
別に行きたい訳じゃない
ちょっと話しただけで、私の堤川さんに対するムカつきが消える訳じゃない


ただ、少しだけ見方が変わったかもしれない