一年の恋。一年後の恋。



「はい、堤川」


……なんだ、真面目な声出せるんだ


『笹森です。今、お電話大丈夫ですか?』


「……電話の声、可愛いね」


……は?な、なんなの?


『……。こちらの出張の件ですが、頻繁に来られるってことは、入門の手続きをされるってことですか?』


「わぁっ、無視した。俺へこむわ…」


『次回来る時までに作成しますので、顔写真……証明写真サイズで大丈夫です』


「俺の話、聞いてる?」


『写真はメール便で……何かと一緒に送って頂いて構いません。それと、宿泊されますか?それとも、通いますか?』


「お?やっと聞いてくれるの?泊まります。帰るの面倒だし……あ、笹森さんの部屋でもいいよ、宿泊代はちゃんと払うし、なんなら飯だって作るよ」



『……皆さんが泊まっている旅館がありますので、そちらをご利用ください。食事は朝と夜つきます、一人一部屋で初めての時だけ私が旅館に連絡しますが、その後はご自分でお願いします』