あれから、かれこれ一時間は経過しただろうか?あまりの居心地の悪さにがぶ飲みしたビールが効いてかなり心地が良い。
「ところで山本は前の彼女と別れた理由て何?」シラフだったら絶対聞けない事言っちゃてる。奴のゲスぶりを確認したいのだ。
「いきなり直球だね~言ったらナツオタの前彼の別れた理由教えてくれる?」
「いいよ。誰かに聞いて欲しい気持ちあったし」山本に話して男心を知りたかった。私はどうも人の気持ちに疎い所あるみたいだから…保阪に何度も言われたっけ。最近聞いたのは半年前だったな~
言われた時のシーンが鮮明に思い出される。伴って大粒の涙がこぼれだす。
「何で私と別れたかったの?人の気持ちに疎いって、どういう事教えて」突然こんな事言って泣き出した私に奴はただ抱き寄せて頭を優しくなでなでしてくれたのだった。



2時間ほど奴の胸の中で大号泣した。彼の胸は温かく心地が良かった。ほんのりマリンの香水のいい香りがした。
「少し落ち着いた?」そう言うと私の涙をティッシュで拭いてくれた。
昔ゲス野郎だった山本も今は素敵な王子様に変身を遂げたみたいだ。ゲスは私のほう…
「うん。有り難う」山本の胸に顔を埋めながら、一瞬だけど山本が彼氏で付き合っている妄想をH込みで堪能してしまった私だった。
欲求不満かな?一年くらいなかったし私発情してるかも!?
「あのね、今日山本家に泊まっていい?」下半身の欲求は抑えられず直球で聞いてしまった。
「え!!それって?OKて事?」顔から首まで赤くなりながら山本が聞いてきた。「山本と今すぐしたい」頷きながら山本の腰に手を回した。