きゃらめるみるくてぃー

「葵さ~ん」
「村上さんどこ~?」


近くなって来る声。
廊下の向こうに姿を確認した。


「あ、村上さん!
こんなところに!」


看護師さんがずかずか近付いて来た。


「あおちゃん、またね」


夢ちゃんはパッと走って行ってしまった。
どうしたのかな?


「村上さん!あれ?
夢乃ちゃんといたんですか?」


さっきまで怒ってたのに今は心底不思議そうな顔をしている。


『なんでですか?』


あたしをマジマジと見てくるから苦笑いで聞いた。


「いや、あの子ね、今まで誰にも懐かなかったの。
笑顔すら見た事なかったし…」


えぇ!?
あの可愛いらしく笑う夢ちゃんが笑わない?


『何かの間違いじゃ?』


めちゃくちゃ笑ってたし…


「ほんとよ。
みんな手を焼いてるんだもの…」


何だか信じられないけど、この人が嘘つく意味ないもんな…