きゃらめるみるくてぃー

「早く!」


初めて健さんが怒鳴ったのを聞いてやっと体が反応した。


あたしはドアの前に突っ立っている流奈の腕を取り走り出した。


アパートの階段を降りたら1人立っている。


マズイ…挟まれた!


でも相手は1人。
こっちは2人。


あたしは咄嗟に流奈を引き寄せた。


『駅前の一番でかいビル。
最上階…』


それだけ言い、流奈の背中を押して、下にいた1人に体当たりした。


流奈はオロオロ立ち止まっている。


『流奈!はやく行って』


その言葉に流奈は涙をためながら走り出した。


もう大丈夫だ。


流奈の足の早さは尋常じゃない。
あいつらじゃ追い付けない、絶対。


それより…健さんだ。


かなり出血してた。