「純恋くん、よかったら明後日の文化祭、一緒に回ってくれないかな?」
「え、あ……悪い。多分俺、志島たちと回ると思うから……。」
「少しだけでいいの! 少しだけ……最後、最後の思い出として……!」
恋をすると、女の子は一段と可愛くなるらしい。
俺の目にはいつだって可愛く見えるんだけどね。
……あの時の俺も、こんなに可愛い表情をしていたのだろうか。
……有り得ないな。
「うん、いいよ。午前中だけでもいいかな?」
午前は確か、芦谷が店の当番だったはず。
志島も、昼前に行われる予定の劇の準備で、忙しいだろうし。
あ、そうそう。
志島は照明係の他、何やら劇の監督もやるらしい。
何でも、クラスで成績トップなのと頼りがいがあることから、無理矢理押し付けられたと聞いた。
(決して、寝ててあとからクラスメートに聞いたわけではない)


