「せっ、せせせせ先輩!?」 おれより背の低い純恋先輩は背伸びをして そのままおれの首へと抱き付く。 日常じゃ考えられないほどの近い距離。 雨の音がしとしと 軒下から落ちる雨粒がぽつぽつ 蛙の鳴き声がゲコゲコ ついでに地面へと下ろされたあのネコはニャーン 「よしっ、出来た!」 そのままの状態で1人葛藤していると、少ししてから先輩は離れて行った。 「映画の後、芦谷がトイレに行ったときに買ったんだよ。芦谷、随分そいつに思い入れしてたし、芦谷に似合いそうだったから。」