咄嗟に純恋先輩の手を引き、先輩が濡れないようにと自分の上着の中へ引き入れた。
身長が大きいと、服も大きいんでね。
「ちょっ! 芦谷!?」
当たり前だけど先輩は驚いて
それでも、身長が170と少ししか無い先輩は、すっぽりとおれの腕の中に収まる。
「別にいいって! 芦谷が濡れる!」
「もう濡れてますのでっ、おれのことは気にせず大人しくしといて下さい!」
中々大人しくならない先輩を押さえ込み、少しでも雨を防げる場所を探す。
「ち、近いんだってば!」
「おれの上着の中にいるんだから当たり前でしょう!」
「離せよ! 近いっ、恥ずい!」


