純恋先輩は優しい人だ。 そんなこと、嫌ってほど知ってる。 だっておれは、青北高校に入学してから1年間ずっと、純恋先輩を見て来たのだから。 「いやー、思ってたよりも面白かったな。」 「ほんとそれ! 最後とかおれ、感動して泣きそうになりましたもん!」 おれのせいで淀んだ、映画前の雰囲気はもう無かった。 おれと先輩は、たった今見終えた映画の話をして盛り上がっている。 物語は病院を舞台とした、切ない系の青春物語だった。